『中学受験BIBLE』荘司雅彦著/講談社
●この本を購入するまで
今週の月曜日のこと、例のごとく書店でこの本を手に取り、パラパラとめくりました。「うーん、ストレートなタイトルだ。」別の本を買いました。
火曜日のこと、またこの本を手に取りました。どうしても気になるのです。「ふーん、この塾はやっぱりそんなに大変なのか・・・、そして中学受験も・・・」複雑な気分でしたが、別の本を買いました。
そしてこの日、私に少しショックな事があったのです。
この夏休み、息子は予定通り塾にきちんと行きました。夜はその宿題をし、私と1時間ほど算数の問題を解き、30日の実力判定テストで「うん、良くできたよ。」の返事。なかなか上手くいった夏休みじゃなかったか、と思っていましたが、でも、どうもそれは親の自己満足だったようなのです。
この塾は大手ではありませんが、非常に内気で恥ずかしがり屋(だった、少し変わった)な息子には空気が合っている、本人も好き、との事で約1年間通っていました。
先生方も息子を良くわかってくださっているみたいだし、もう少しここで積み重ねていこう、そう思っていた矢先の事でした。
その日は夕方から塾との事で、急ではあったのですが、「少し時間を増やしたい」旨担当の先生に電話を入れました。ところが、返ってきたのは「○○君は、やっぱり“やりたい気分”にムラがありますね。実は夏休みもそのことで少し苦労をしました。とても“その気”の時もあるのですが。やらなければいけない、という姿勢で取り組めないと受験勉強として予定の課題がやりきれないですよ。ただ、その気がないのに時間を増やしても、という場合もありますし。」とつれない返事。一瞬耳を疑いましたが、冷静を装って電話を切りました。
所謂、大人の気持ちで、受験を“やらなければいけない課題”としてとらえられないウィークポイント、これだけが何度かしていただいた面談でも指摘され続けてきた事でした。わからいところがあっても“1点でも取る!”という姿勢がない、と。
冷静に考えれば、そこが息子の良さでもあるはずでした。素直で真面目、どちらの親にも似ずいつも冷静で、争い事は嫌い。闘争心をむき出しにするような事もありません。
でも、そんな彼には“中学受験”の何たるかがやはりつかめずにいたということなのだ、と思いました。
その夜、塾から帰ってきた息子を座らせ、「ちょっと真面目な話だから」と切り出しました。逃げ腰でしたが、「塾で、“まだ少しやりたくなさそうな様子の時がある”って先生に聞いたんだけど塾は好き?」と柔らかに切り出しました。「うん。」「どうして?」「スタイルっていうか、あんまり授業みたいにしないところが(リラックスできて)。」「いつも、一生懸命“やるぞ!”って取りくんでる?」「う-ん、う-ん、う-ん・・・・・(ここでウソを使えないところがカワイイと思いましたが)」「そうじゃないの?どうして?」「・・・だって、難しいのが・・・・」「でも、30分で10問をやる問題が出て、3問目がわからなかったらそれをずっと考え続けるの?結果、8問は出来ても?」「・・・・・・・・」
やれやれ、様子がわかってきました。1人息子で可愛い、というのももちろんありますが、3ヶ月から預けて、アトピーがあったりで、「愛情だけは注いであげなくちゃ。」という気持ちが、どこかで過保護になっていたのだな、と改めて感じました。
息子としては、「塾そのものは好き(だって学校の勉強だけじゃ簡単すぎてつまらない、とその割にずうずうしくのたまう)。」「受験はしたい(だってみんなするし)。」「良いところに行きたい(無邪気に)!」「でも、受験勉強って何?」って感じなのだと思いました。
「受験をするって決めた以上、やるものはやる、と決められなかったらやれないと思うよ。」もう少し大人にならなきゃ、みたいな、こちらとしても十分とは言えないことをしばらく話しました。息子は、ちょっと涙ぐんでいましたが、「わかった」というふうにうなずいてもいました。
そうは言ってはみたものの、釈然としないのがこちらの気持ち。いろいろと思いめぐらしてみましたが、このままではやはり無理なのかもしれません。今の塾では、個人的にはケアされますが、「受験の空気」を知るチャンス非常に少ないのです。
考えれば、大人にだって、仕事に対する心構えを変えなさい、というのは大変な事。ましてや、経験のない子供に、しかも環境を変えずにそのことを要求するのは、明らかに無理だという結論に達しました。
もちろん、今の塾に入れたのが間違いだったとは思っていません。息子の性格から言うと、大手の塾に最初から行かせるのは、やはり無理だったと思います。
そこでの1年の経験が、私たちの気持ちと、息子のテーマを明確にしてくれました。
思い立ったら即、行動。大手塾の入塾試験を受ける予定でいます。またゼロからやり直しのつもりで。不思議と息子本人が“その気”なようで、「○○(既にそこに行っている子)に様子を聞いてくる。」と、今朝は学校に出掛けていきました。
前置きが長くなりましたが、急に直面した(またまた大げさな)ミニショックに、やはりこの本を読むことにしました。
● 感想
「読んでよかった」の一言(こういう安易な感想が多いな)。成績レベルこそ違いますが、ここに書かれている娘さんと息子はタイプが似ています。
同時に、「放っておいてくれ」と言って自力で御三家に入ってしまうようなお子さんもいるのだな、と驚く話もありましたが。
何のために受験させるのか、どういうかかわりをするべきか、その辺りは整理出来ました。
子供の迷走は私の責任だったか、ゴメンよ。また、がんばろうな。
最近のコメント